社会科を勉強していると、意外と数字や計算がたくさん出てくることに気づくと思います。生徒のみなさんはこうした社会科の数字や計算とどのように向き合っているでしょうか。「得点源だ!」と喜ぶ生徒さんがいる一方で、「社会科なのにこんなに数字出てくるの…?」と、ちょっと凹み気味の生徒さんもいると思います。
実はこうした数字のうち、大半は丸暗記する必要はありません。農産物や貿易品目の数量や割合、収穫量や輸入額の順位など、年ごとに変動するものは、数字を覚えることよりも、「なぜこの県や国が上位なのか」を考えることに力を入れて勉強してほしいと思います。順位はある程度暗記していたほうが便利ですが、変動しても慌てないよう、背景も含めて理解しましょう。
一方で、どうしても覚えなくてはならない数字もあります。歴史の年号はやはり覚えているに越したことはないので、授業で出てきたものや、教科書に太字で載っているものは頑張って覚えましょう。「年号テスト」のようなものを使って繰り返し見直す、語呂合わせで覚えるなど、さまざまな方法があるので自分にあったものを見つけてみてください。また、公民分野では議員定数が出てきますね。各議院の選挙の仕組みなどとセットにして覚えると理解が深まります。
さて、これらに加えて多くの生徒さんを悩ませているのが「割合を表す数字」です。特に公民分野では分数がたくさん出てくるので、苦戦している6年生も多いのではないでしょうか。語呂合わせも使いにくいので、一つ一つ覚えていくだけでもかなり大変です。
そこで、ぜひ試してみてほしいのが、「逆引きで覚える」という考え方です。
例えば、普段みなさんは
憲法改正の発議に必要なのは=各議院の総議員の2/3以上の賛成
法律案の再議決に必要なのは=衆議院の出席議員の2/3以上の賛成
というふうに勉強していると思いますが、これに加えて
2/3が出てくるのは?=憲法改正の発議、法律案の再議決
と考えてみます。分数ごとに分類できるので、まとめて覚えるのに便利ですね。2/3なら「日本の国土面積に占める森林の割合」も当てはまるので、分野を横断して覚えることもできます。
他にも例を挙げると、
1/3=国会を開くための定足数(各議院の総議員の1/3以上)、地方自治における直接請求権のうちリコール請求に必要な署名(有権者の1/3以上)
1/4=臨時国会の召集要求(いずれかの議院の総議員の1/4以上)、米の生産量のうち東北地方で生産している割合
1/50=地方自治における直接請求権のうち条例の制定・改廃や監査請求に必要な署名(有権者の1/3以上)
覚え方や考え方の方向を変えるだけですが、知識を整理したり、休み時間に友達同士でクイズ感覚で出し合ったりするのにも便利な方法です。ぜひ取り入れてみてください。