桜蔭中の理科の入試問題より(2026)

2026/6/18

エクタス理科より桜蔭中

季節外れの台風が過ぎ去り、少しずつ蒸し暑くなってきていますね。受験生のみなさんは日々学習に励んでいると思います。

さて、本年の桜蔭のⅡでは、モンシロチョウに関する問題が出題されました。モンシロチョウのオスが何を頼りにメスを探すのか、どのように求愛行動をするのかを問う実験観察問題です。モンシロチョウの求愛行動は灘をはじめとして中学受験の理科では過去にも出題されている問題ですが、本年の桜蔭の問題は更にヨーロッパのモンシロチョウについても問う、大変興味深い問題でした。

モンシロチョウは人の目では見ることができない紫外線を認識することができます。オスとメスで羽の鱗粉の構造が異なり、紫外線の下では、オスの羽は紫外線を吸収するため黒く見え、メスの羽は紫外線を反射するため白く見えます。この見え方の違いを利用してオスはメスを識別して求愛行動をします。

モンシロチョウなどの完全変態をする昆虫は、卵→幼虫→さなぎ→成虫と変態しながら成長します。

成虫から卵として産み落とされた段階で、モンシロチョウのオス、メスは既に決まっています。

幼虫、つまりアオムシの段階からオス、メスを見分けることができる場合があります。

2齢~3齢幼虫以降、特に終齢幼虫になると、オスの体の真ん中よりややお尻部分の背中側に2つの黄色~赤色、もしくは黒っぽい小さな点が2つ並んで透けて見えます。これはオスの精巣です。ペンライトなどを当てるとよりはっきりと観察することができます。メスの卵巣は小さくて透明なため観察することができません。

アオムシは小さくて、パッとみるとすべて同じに見えますが、オス、メスを判断できるとわかると大変興味深いですね。

モンシロチョウは東京では3月末くらいから成虫が見られ、秋までに2~7回ほど産卵しますので、アブラナ科の植物が植えてある場所を探してみると面白い発見ができるかもしれません。

身近なことに興味を持ち、調べる、考えるといった力が、近年の中学入試では問われます。調べたり、考えたりといったこと、どうやって調べよう、どうやって考えようとした経験があることで、これらの入試問題を解くための力となります。

受験生のみなさん、受験勉強の間に何で?どうして?と思ったことを調べたり、考えたりしてみましょう。それがみなさんの受験で問題を解くための力となるかもしれません。気分転換にもなりますね。

頑張れ!受験生!

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