前回のブログでは小4生の9月における定点観測について書きました。講習明けは学習習慣が壊れるから「今一度確認をするべき」と「この機会にお子様の学びのチャンスにするべき」というテーマだったと思います。
もちろん今回も冬期講習明けですから、夏休みほどでは無いにしても1週間の学習の見直しは重要ですが、それ以上に中学受験生として大変な危機が実は迫ってきているのです。
2026年1月に小4生のお子様は、中学受験塾の世界では「2026年2月」から小5生となります。本来の小5は4月からではありますが、どこの塾でも2月より小5生として扱われることになります。学年が1年上がるだけではありますが、授業も家庭学習もガラッと大きく変化する部分が存在します。具体的にどのような部分が変化するかといえば
- 週2回だった授業回数が週3回になる場合がある。
- 今までの教科と曜日が変化する場合がある。
- 授業の時間が伸びる。
- 宿題用の教材の種類や数、量が増える。
- 算数の問題難易度が高くなる。(速さ割合が今後始まっていく)
- 家庭での暗記だけではテストの点が取れなくなってくる。
塾によって様々だとは思いますが、ざっと思いつくものとしても、上記のような変化が今後起こる可能性があります。
こういったものは小5になってからいざ対策しようとしても意外と困るものが多く、さらに何とかしようと思っているうちにどんどん時間が過ぎて自転車操業になってしまうものです。ですからまだ小4である今のうちにある程度の計画を立て、今後を見通しておくことは危機管理としても大変重要だと考えます。
■対策その1
中学受験の家庭学習を「土日」を中心に実施していた方がいらっしゃるかもしれませんが、通常小5からは土日だけで終わるような課題量ではないと思います。「授業の記憶が残っているうちに宿題を行う」が基本ですから「授業があった翌日までにはある程度課題が終わる計画」を立てるべきだと思います。
つまり小5からは「授業の翌日に宿題を行う時間を確保すること」を計画しておくとよいと思います。
■対策その2
1週間で家庭学習に現在何時間要しているかを一度客観的に確認すべきだと思います。小5からは小4の時と比べ、1.5倍の家庭学習時間の確保を覚悟するべきでしょう。習い事の整理は一つの方法ではありますが、それ以上に「今の家庭学習にかけている時間が適正かどうかの見直し」を行ってもよいかもしれません。現在でも相当な時間がかかってしまっている場合は、現実から目を背けず対策を講じる必要があります。
■対策その3
「小4の時は点が取れたのに小5になったら点が取れなくなる」が小5生あるあるであり、「保護者の方が頭を抱える最大のポイント」と言っても過言ではないかもしれません。小4で取れた点が小5で取れなくなる原因は「暗記で何とかしてきた」勉強のやり方です。クラス数がたくさんある塾に通っている方の場合、「昇降テスト」では得点が取れるが「総合テスト」では得点が取れないタイプのお子様がこのパターンではないかと思います。その場合は今一度「塾の授業の受け方」から見直してみましょう。塾は「問題を解くために必要な技術や行動、考え方」を学ぶ場所であり、「テキストに書かれている内容を読み合わせる場所」ではありません。よって塾の授業は「テキストに書かれていないことを学ぶ機会」なのです。だからこそ「塾の授業をキチンと聴く」ことができる子は家庭学習が行いやすくなり、かつテストの点も取れやすくなるのです。
多くの中学受験塾では「小5までで中学受験カリキュラムの大部分」を終了することになります。よって小5の学習が上手に行えるかどうかで中学受験で受験できる学校のレベルが大きく変化します。さらに今後家庭学習の量が増えることがあっても、減ることは絶対にありません。小6はさらに課題が増えると思って家庭学習を計画する必要があります。
中学受験の勉強が本格化してようやく1年が経過しようとしています。上記のような「時間管理」や「家庭学習計画」については保護者の方の協力が必須な部分ですので是非次年度における行動につなげていただければと思います。