3月半ばを過ぎてあたたかい日が続いていますね。
受験生のみなさんは2027年度の入試までおよそ10ヶ月となりました。
さて、本年の筑駒中の大問3では、駒込ピペットに関する問題が出題されました。駒込ピペットの持ち方と扱い方を問う問題です。
ピペットと名前がつく器具にはいくつかの種類があります。
液体の量を量ることを目的とするものには、メスピペットやホールピペットがあります。どちらも管の先端を液にいれ、反対側を口にくわえて液を吸い上げます。メスピペット、ホールピペットは親指、中指、薬指、小指で挟んで持ち、人差し指で管にふたをします。その後別の容器まで運んで液を入れます。その際、誤って液が口に入ることを防ぐためにゴム製の安全ピペッターを使用することが多いです。メスピペットはいくつも目盛りが書かれており、真横から見て「メスピペットに入れた量-メスピペットから出した量」を外に出した液の量として実験をします。ホールピペットは一つの目盛りが書かれており(例:5mL専用)、目盛りより少し上まで液を入れ、真横から見て目盛りの位置まで液を落とします。その際に入っている量を量り取った量として実験をします。ホールピペットの方がより正確に液体の量を測定し、外に出すことができると言えます。また、液を出した後に内部の壁に残った液を含めて外に出た液の量としているため(例:5mLの目盛りまで入れ、外に出した際、内部の壁に液が残っていても、外に出た液の量が5mLとなる、過去に開成中で同様の出題がありました。)どちらも液を外に出した後は、降るなどして中の液を全て出すことはしません。(してしまうと実験に失敗をしてしまいます。)
メスピペットやホールピペットは液体の量を正確に量ることを目的としているため、使用する前には「共洗い」という作業を行います。共洗いとは、実験で使用する液で器具を洗うことです。水で洗ってしまうと、内部や外部の壁についた水で液が薄まってしまうため、適正な量を量ることができなくなります。ですので、実験前は共洗いをし、液がついたまま使用します。実験後は水で洗って自然乾燥をします。
メスピペットやホールピペットに対し、駒込ピペットは液体を移動させることを目的とするものです。管がまっすぐではないため正確な量の液体を量りとることはできません。しかし、ゴム球をにぎる、ゆるめるの動作で液体の出し入れができるため、操作は楽です。安全球は液体を取り過ぎたときにゴム球に液体がついてゴム球が痛むことを防ぐ目的でふくらませてあります。今回の筑駒中の入試問題でも問われていますが、ゴム球を上にして人差し指、中指、薬指、小指で持ち、親指でゴム球の操作をします。また、絶対にひっくり返してはいけません。垂直に立てたまま使用することで、ゴム球に液体がつくことを防ぎ、中から液体がもれることを防ぎます。
実験器具の使い方は、筑駒中、御三家中、駒東中ではよく出題されます。
小学校や実験教室で使用した器具はもちろん、テキストに記載されている実験器具は、器具の仕組み、使い方、他の器具との組み合わせ方などを正確に身につけておきましょう。
この器具って何でこんな形をしているの?
この器具ってどうやって使うの?
身近にあるもので同じような器具を作ることができないかな?
そんな「なぜだろう?」があなたの受験する入試で問われるかもしれません。
頑張れ!受験生!