2026年の入試シーズンもようやく終わりました。どの受験生もそれぞれのベストを精一杯尽くしてくれたと思います。その頑張りに敬意を表するとともに、一人一人が充実した6年間を過ごせるようにと願う、毎年変わらない2月です。
毎年、私たち塾の教師は、入試に向かう生徒たちに対してさまざまな声掛けをしています。そのほとんどは「あなたの強みは○○だから、この科目は○○から解いて」「時間配分に気をつけて」「終わった科目のことは気にしないで」といった、試験そのものに関することですが、体調や気持ちのコンディションが良い状態で入試に臨めるような声掛けも欠かせません。こうした声掛けは生徒一人一人の特徴に合わせて行うものですが、一方で、ほぼ毎年、生徒全員に向けて行う注意喚起もあります。それは「雪」と「寒さ」への対策です。特に雪は交通機関への影響が大きいため、雪の予報が出た場合には複数の移動手段を検討していただくよう、保護者の方にお願いしています。実際には、中学校の先生方が試験の開始時間を遅らせるなどの対応をとってくださるので、雪によって受験生が不利益を被ることはないと言っても良いですが、それでも余裕をもって入試に臨めるに越したことはありません。焦って転倒して怪我をしないためにも、雪には十分注意する必要があるでしょう。
一方で「寒さ」はどうでしょうか。過去50年間を10年ごとに分け、2月1日の東京の気温について、以下の項目で調べてみました(気象庁Webサイトによる)。
①各年の2月1日の気温の、10年間の平均(平均気温、最高気温、最低気温)
②10年間のうち、2月1日の最高気温が10℃を上回った年の回数
③10年間のうち、2月1日の最低気温が1℃を下回った年の回数
■1977年~1986年
①平均気温4.9℃ 最高気温9.5℃ 最低気温0.8℃
②3回
③6回
■1987年~1996年
①平均気温4.4℃ 最高気温7.8℃ 最低気温1.7℃
②2回
③5回
■1997年~2006年
①平均気温5.9℃ 最高気温9.3℃ 最低気温3.2℃
②3回
③0回
■2007年~2016年
①平均気温6.4℃ 最高気温10.9℃ 最低気温2.1℃
②6回
③4回
■2017年~2026年
①平均気温6.3℃ 最高気温11.7℃ 最低気温1.7℃
②8回
③3回
こうしてみると、2月1日がじわじわと暖かくなってきているのがわかります。特に最高気温が高くなり、10℃を超える年も増えてきているのが特徴的ですね。このように、ある地点の気温や積雪量、あるいはそれによって起こる自然現象(湖の結氷など)の長期的なデータをもとに、地球温暖化と結びつけて考えさせたり、表やグラフを読み取らせる問題はときどき入試でも見かけることがあります。
長期的な気温の上昇は今後も続く可能性がありますが、私たちはこれからも寒さ対策を呼び掛け続けるでしょう。なぜなら、最低気温が0℃を下回る年もまだ見られる上に、受験生の皆さんは最低気温とほぼ変わらない寒さの中、家を出て試験会場に向かうからです。昼間は暖かくなることを考えて脱ぎ着しやすい服装を心がけつつ、朝はやはりしっかりした防寒対策は必要だと思います。指がかじかまないよう、簡易カイロはお守り代わりに持っておくとよいでしょう(そこに応援メッセージが書かれていたら、最強のお守りですね!)。2月1日が寒くても暖かくても実力を発揮できるよう、受験生たちを応援し続けたいと思います。