中学入試において、算数という教科は4教科中最も合否の得点差がつきやすい教科です。1問の配点のせいもありますが、解けたつもりでもミスがつきまとう特性が大きく影響します。従って、合格する(=高得点をとる)ためにはミスを減らすことが必須となります。今回はそのことについて書いてみましょう。
ミスを減らすためには注意して解答する、答えを見直すことが大切だ…ということには異論はないと思います。「時間があったら見直ししなさい!」というアドバイスを聞いたこともあるはずです。ですが、このアドバイスには間違いがあります。正しくは「時間があっても無くても、見直しできる問題は見直しまで含めて完全な状態で解答してから次に進む」です。ちなみに、この作業を行う習慣がつくと、問題の条件を見落としたり、設問の指示を読み飛ばしたりするリスクも激減します。
そんなことをしていたら時間がたりない…というのは本末転倒です。私たちはたくさん問題を解きたいのではなく、たくさん正解をして得点をしたいのです。急いでいるから安全確認をしない、ヒットを打ちたいから全球バットを振る、と言えばおかしいのはわかるはずですが、テストだと我を忘れている生徒が多く非常に残念です。
そして見直しの仕方にも注意があります。一般的に見直しと言うのは、求めた解答を条件に当てはめて齟齬が起きていないかを確認することを指します。□を求める計算や、割合・比の問題では容易にこの方法で自分の解答の正否を確認できます。
一方でこの方法をとることのできない問題ではどうすれば良いでしょうか。複数回解いてみて確認する…は誤りです。一度目に解いたことを正しいと自分で信じている状態でもう1回解く作業は点検として機能しませんし、仮に異なる解答が出た際に、また決定に迷うだけです。
こんなときは、解答までを別ルートで求めてみることが有効です。例えば場合の数などで役立つことが多いですね。奇数は何通りという設問に対して偶数が何通りかも考えていく…というようなことが当てはまります。このような判断は、情報の真偽を確かめる際などに実際使っているはずです。複数の人が同じ情報を発信している以上信用度は増す、という考え方です。同一人物が何回も同じ情報を声高に発信しているのとは根本的に異なりますね。
さて、その方法もとれない問題ではどうすれば良いでしょうか。実際の生活でもやり直しのきかないこと、お試し無しの一発勝負はたくさんありますね。そう、集中して1回ゆっくり自分なりに確実にやることです。
最後が精神論のようになってしまい申し訳ないですが、このような3つのケースに分けて考えることができると、その問題の期待値やリスクが見えてくるはずです。満点を取る必要はないので、あとは適切に取捨選択をするだけです。「この問題はミスしそうな設定で時間もかかりそうだからやらなかった」は間違っていないのです。胸をはってそう言えるようになりたいですね。
算数の力をつけることと並行して、テストでの得点力を身につけて合格を勝ち取りましょう!
【算数でミスを減らすには】
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