中学2年生の発見

2021/11/10

エクタス理科より

先日、「流れ星の大出現、中学2年生が独自発見」というニュースの記事を読みました。ここでいう「流れ星の大出現」とはペルセウス座流星群のことです。今年も8月に見られた天文現象ですが、皆さんはこの現象を知っていましたか?
まず、流れ星とはどのようなしくみで見られる現象なのか確認をしてみましょう。実は、わずか直径1ミリメートルから大きいものでも数センチほどの小さいチリが地球の大気にぶつかって発光することで見られる現象です。
そして彗星が通ったときに残していった大量のチリの帯の中を地球が通り抜けるときにたくさんの流れ星が見られます。これが「流星群」です。多いときには1時間に100個をこえるたくさんの流れ星が見られます。
ふつう流星群とは1日だけで終わるものではなく、日に日に見られる数が増えていき、1番多く見られる日をピークとして、その後は見られる数が減っていきます。そして今年のペルセウス座流星群のピークの予想は8月13日でした。ところが今年は8月14日に1時間に200個もの流れ星が見られ、13日を超えました。彗星が残した大量のチリの位置はかなり正確に分かっていて、ピークの予想が外れることは結構めずらしいことなのです。
記事に出ていた兵庫県の中学生は、夏休みの自由研究でペルセウス座流星群を観測し、ピークが13日ではなく14日であることを独自に発見しました。そしてピークが1日ずれた理由も考察して発表をしています。その中学生に観測のアドバイスをした天文科学館の館長さんは、その自由研究を読みとても感動したと記事に書かれています。「ふつうはピークのときに観測をして、それで満足してしまうことが多いのに、さらに観測を続けたのがすばらしい」とほめて、さらに調べた観測結果からその理由を自分なりに考察していることに感動したというのです。
この自分で「考察」をするという取り組みがとても良いですね。何かを「調べる」ことは多くの人が普通に行いますが、さらに自分なりに考えを進めていく姿勢は大いに見習うところがあると思います。皆さんも天体観測にかぎらず、これから多くのことを「調べる」ことがあるでしょう。そのとき「調べる」だけで終わることがないように、その先を考える習慣を持って下さい。とても大切なことだと思います。
ちなみに流星群に興味を持った人は、ふたご座流星群が12月14日ごろに極大(ピーク)になると予想されていますので、寒い時期ですから風邪に注意して、観測に挑戦してみるのもよいのではないでしょうか。受験をひかえている人は、今年は見送って受験が終わった後に挑戦をしてみましょう。
あるいは開成中や駒場東邦、女子学院や雙葉など多くの有名な中学校には天文部がありますから、入部することを検討してみるのもいいのではないでしょうか。そして仲間とともに流星群を観測するのはとても楽しいことだと思います。

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