算数よもやまばなし

2020/7/23

エクタス算数科

こんにちは。大宮校の宮下です。

今回は、前回の『六十三減算』に引き続き、これをさらに進化させた『百五減算』を紹介します。

西暦1743年に出版された【勘者御伽雙紙】は、上中下の3巻からなる算数や数学の問題とその解説を載せた本です。
(国会図書館のデジタルライブラリーで実物を閲覧できます。https://dl.ndl.go.jp/で【勘者御伽双紙】と検索。)
その上巻の目録の十九に「百五減といふ事」という問題があります。

原文は「たとへは七ツつゝ引時三ツあまるといひ 五ツつゝ引時一ツ余るといひ 三ツつゝ引時二ツあまるといふ時ハ 総数何程ととふ」とあり、算数の問題としての表記にすると「7で割ると3余り、5で割ると1余り、3で割ると2余る整数の中で最小のものを求めなさい。」となります。

この問題を次のように考えて答えを導いています。
この整数を□とすると、
□=7×▽+3 → 3と5の公倍数の内7で割ると1余る数は15なので両辺に15をかけると
          → □×15=105×▽+45
□=5×◇+1 → 3と7の公倍数の内5で割ると1余る数は21なので両辺に21をかけると
          → □×21=105×◇+21
□=3×☆+2 → 5と7の公倍数の内3で割ると1余る数は70なので両辺に70をかけると
          → □×70=210×☆+140
この3つの式をまとめると、
          → □×106=105×(▽+◇+☆×2)+206
左辺を105で割ると余りは□になるので、(□×106=□×105+□より)
右辺を105で割った余りが□になることがわかるので、
          → 206÷105=1余り101 で求める整数は101となる
という考え方です。
105で割る部分を、次々に105を引いていくという計算手法でその余りを求めています。
この設問自体は、現代の中学入試にも十分に通用しますから、300年近くたっても色あせない算数の魅力とも言えますね。

関連記事related posts

エクタス算数科

素数は無限に存在するか

素数とは、「2以上の自然数のうち、約数が1とその数自身の2つしかない数」のことを言います。ですから、1は素数ではありません。1は約数が1つしかありませんよね。 ちなみに「自然数」とは1以上の整数のことです。0は含みません…

エクタス算数科

覚えておくと便利な暦

暦の問題を苦手にしている生徒は意外と多い気がします。日付と曜日を答える問題などはその基本中の基本ですから、しっかり正解しておきたいですね。 【問題】 今年の4月4日は木曜日です。では今年の12月25日は何曜日ですか。 【…

エクタス算数科

河童先生の算数問題に挑戦! 13

それでは今回の問題です。     【問題】図は正方形で、Eは辺BCの中点です。 AE=10cmのとき、 正方形ABCDの面積を求めなさい。     (ヒント)三角形ABEをある場所…

新着記事latest posts

お知らせ

2026/11/5

エクタス算数科

【算数にひらめきは必要か?】

「うちの子はひらめきが足りないので算数の成績がいまいちだ」「基本問題はできるようになったが応用問題になるとひらめき不足を感じる」…どちらも比較的良く見聞きする事案です。果たして本当に算数に『ひらめき』は必要なのか?? に…

エクタス算数科

2026/11/4

お知らせピックアップ

【1/11開催】新小2・3特別体験会

エクタスでは、新小2・3(現小1・2)のお子さまを対象に、無料で授業体験できる『特別体験会』を実施します。最難関中学合格のために、「低学年の今しかできないこと」「低学年だからやるべきこと」を追求するエクタスの指導を体験い…

お知らせピックアップ

pagetop