今年の筑波大駒場中の入試問題から

2021/2/24

エクタス理科より筑駒

皆さんは「生物季節観測」という言葉を知っていますか?
植物34種、動物23種を対象にして、気象庁が毎年全国で観測をしていたものです。たとえば、サクラが開花したのは何月何日かとか、今年になって初めてウグイスが鳴いたのは何月何日なのか、という記録です。特定の生物の様子を毎年調べることで、季節の訪れが早まっているのか、逆に遅れているのか、など気象観測に役立てようとして約70年近くも観測し、記録を続けてきました。おそらく高学年の人なら、理科でこういう問題を解いたことがあるのではないでしょうか。
その「生物季節観測」ですが、じつは全57種のうち、51種の観測をやめることが決まりました。もちろん生物学者を中心に反対の意見もありました。とても貴重な観測ですからね。しかし、かつてはこれらの生物の様子から季節の到来を感じていましたが、現代ではそれも感じることが難しく、さらにその生物そのものを観測することがとても難しくなってしまったため大幅に削減することが決まったそうです。
今年の筑波大駒場中の入試で、この「生物季節観測」を9割減らすことを題材にした問題が出題されました。夏、秋、冬の訪れを知らせる生物の様子を選ぶ問題と生物の観測が難しくなった理由を答える問題です。
さて皆さん、選択問題とはいえ、それぞれの季節で見ることができる生物の様子を正確に答えることはできるでしょうか?低学年の皆さんでも挑戦できる問題ですから、ぜひ解いてみてくださいね。そして、あらためて身の回りの自然現象に目を向けることの大切さを知って欲しいと思います。
そして筑駒ではさらに生物の観測が難しくなった理由を考えさせています。難関校の受験ではこのような知識ではなく、「考える」ことを求める問題が出てきます。「知らないから答えられない」はダメですね。身の回りの自然現象に目を向けることができるようなったら、次は「なぜ?」と考えるようになってください。そして、それが続けられるようなると、さらに力がついてきます。ぜひ取り組んでみましょう。
では考える材料を1つ書いておきましょう。植物34種のうち、28種が取りやめになり、動物23種がすべて取りやめになります。植物6種だけがこれからも観測を続けることが決まりました。では、なぜ動物はすべて廃止になったのでしょうか?
答えが1つだけの問題とはちがい、いろいろな理由が考えられます。皆さんはいくつ思いうかびますか?

関連記事related posts

エクタス理科より

駒場東邦中学校の理科の入試問題より

少しずつ暑い日が続くようになり夏の入り口のような季節になってきましたね。受験生のみなさんは日々勉強に励んでいると思います。 さて、本年の駒場東邦中学校の大問3では、ハマダンゴムシに関する問題が出題されました。ハマダンゴム…

エクタス理科より

桜蔭中の理科の入試問題より

 今年も残りわずかとなりましたね。寒い日が続いています。受験生のみなさん、勉強はもちろんですが体調管理も万全ですか。今年の冬は日によって気温や湿度が大きく変化することが多いようです。病気にかからないことももちろんですが、…

女子学院桜蔭中武蔵中筑駒開成中雙葉中駒東麻布中

筑駒・御三家・駒東中に最も近い塾 エクタス

エクタスは首都圏にたった6箇所、クラスも少人数に抑えた小さな学習塾です。しかしだからこそ、生徒1人ひとりにきめ細やかな指導と、メンタル面まで及ぶサポートが行き届き、その力を引き出し大きく伸ばせると考えています。エクタス独…

新着記事latest posts

お知らせ

2026/11/5

エクタス算数科

【算数にひらめきは必要か?】

「うちの子はひらめきが足りないので算数の成績がいまいちだ」「基本問題はできるようになったが応用問題になるとひらめき不足を感じる」…どちらも比較的良く見聞きする事案です。果たして本当に算数に『ひらめき』は必要なのか?? に…

エクタス算数科

2026/11/4

お知らせピックアップ

【1/11開催】新小2・3特別体験会

エクタスでは、新小2・3(現小1・2)のお子さまを対象に、無料で授業体験できる『特別体験会』を実施します。最難関中学合格のために、「低学年の今しかできないこと」「低学年だからやるべきこと」を追求するエクタスの指導を体験い…

お知らせピックアップ

pagetop